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頼「まぁまぁ朔夜さん、もういいじゃろうて。それ程までに大切な人の命をワシらは奪ってしまったんじゃ。ワシとて同じ状況なら同じ行動を取るじゃろう」
銀「分からなくはないが、吉田松陰の件に関しては亀じぃ、関わりねぇだろ。あれは大老井伊直弼が独断だったって容保に聞いたぜ。しかもそれを止めようと奔走してたアンタらが居ない隙を狙って決行したって」
銀の説明を聞いて吉田と高杉は弾かれた様に顔を上げた。
銀「何だ?その初めて知りました的な顔は。オメェらに比べて、後ろの2人は驚いてねぇぞ」
2人が後ろを振り向くと桂と久坂は驚いた様子もなく、静かに話を聞いていた。
稔「・・・・・桂さんと玄瑞は知ってたの?」
桂「知ってたよ。捕らわれてた松陰から文を貰ってたからね。勿論、自分のために西郷殿達が奔走してくれている、ということも書いてあった」
晋「じゃあ何故、俺達に話してくれなかった!?」
桂「・・・勿論話たよ。でも、君達は松陰が処刑されたという事実だけで私の話を一切聞こうとしなかったよね?。あの時、私の話を聞いていたのは玄瑞だけだった」
少し悲しそうな顔を見せた桂から2人は思わず顔を反らした。
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