2人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
俺は、絶対に力也に勝つ。そう決めたんだ
いつだってそうだった。力也のがかっこいいし背も高いし頭良いし運動神経だって…俺は、かわいいしか言われなくて…
「力也っ」
「なに?」
「俺っ絶対勝から」
「まぁ頑張れば」
力也は、余裕の笑みだった。
「彩ー」
「亮也どうしたの?」
今日は、暑いから高い位置まで髪をあげている。いつもより可愛くて思わず見とれた。
「亮也顔赤いよ!!大丈夫?」
「へっ?」
気がつくと凄い顔が赤くてびっくりした。
「おいでっ時間になったら起こしたげるから!」
「えっ」
やべぇドキドキする。だって彩の膝枕だし。なんかぷにぷにだし俺を心配そうに覗き込む彩は、凄い可愛くて思わず抱きしめた。
「また甘えん坊?」
「うん…」
俺は、力也との勝負に負けるかも知れない。でも…それでも彩は…
「彩ちょっといいか?」
「力也?いいよー」あっ…力也だ。いくな…彩っ…行かないで…
最初のコメントを投稿しよう!