始めに

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「あの~ご主人様?」 「なんだよ?アーシェ。 てか、別に普通の時は名前で呼んでいいぞ」 「じゃあ、ルークって呼ぶね」 「ああ」 「あのね、……私のことどう思ってるの?」 「好きだよ」 「ひゃうっ!?」 「……メイドとして」 「…………」 「何だよ?恐い目して」 「うるさい!バカ! 死んじゃえ!」 バゴッ! 「ぐはっ! 殴るなよ!女の子だろ! ……ん? 何か実は期待してた?」 「べ、別にそんなんじゃないんだからねッ」 「そっかぁ」 「………何か言ってよ」 「そんなことより、お前、いつの間にか俺に馴染んでるよな」 「どういう意味よ」 「初めは俺を睨んでたからな」 「だって…それは……」 「今は猫みたいになついてるじゃん」 「ペットみたいに言わないでよ」 「悪い。 でも、俺に遇ってなかったらそうなってたかもよ」 「…そうだね…」 「思い出すよな、俺達が出会ったときのこと」 「うん。あそこは……」 「「『戦場』だった」ね」
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