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と咲希を呼び、
「ちょっと茉莉音先輩借ります」
「え?」
茉莉音が尋ねる隙もなく、
「はいはい。どうぞ」
と咲希は、答えてしまっていた。
「え?え?なに?」
茉莉音が二人を交互に見ながらそう言うと、
「わっ!!」
いきなり腕を掴まれた。
悠は
「借ります」
悠は、そう言って
茉莉音の腕を掴みながら
走った。
「ちょっ…悠!?」
茉莉音が尋ねても
悠は、黙ったままで
ずっと走り続ける。
悠は、茉莉音より背が高いため、
通り行く人は皆、
付き合っていると思うだろう。
そのまま暫く走っていたら学校に着いた。
だが、まだ悠の足が止まらない。
着いたのは屋上だった。
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