第1話

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「はぁ…はぁ…」 あたしは、膝に手をついて落ち着かせていた。 「はぁ…はぁ…」 悠も。 少し座っていたら落ち着いたようだ。 あたしは、立ち上がり、 悠が座っている方に向かい目の前でしゃがんだ。 「悠…どしたの?」 悠の顔を覗き込みながら言う。 「話したいことがあって…」 そう言って立ち上がった。あたしもつられて立ち上がる。 「話したいこと?」 「はい」 悠のいつになく真剣な瞳についドキドキしてしまう。 「先輩…」 「ん?」 「好きです」
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