昔話 1

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それから数ヶ月後、少年の四歳の誕生日 少年の両親は、少年にケーキがあると言って、屋敷の中で一番高いところにある部屋に連れてきたそうな。 暗い部屋の中にぽつんとろうそくの炎が揺らめいていた。 少年はそれはそれは喜んでケーキの下に向かった。 そして、両親の優しい歌に合わせろうそくの炎を吹き消した。 すぐに訪れる夜の闇と静寂。 少年は早くケーキが食べたかったが、一向に明かりがつかない。 不安になった少年は両親を呼んだ。 必死に何度も呼んだそうな。 しかし、両親が駆け寄ってくる事はなった。 そして、この部屋の扉が開くこともなかった。 少年は優しい両親の手で、この部屋に閉じこめられてしまったのじゃ。
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