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そんな中 母は知り合いに勧められて
どんなことでもよく当たる偉い先生に相談に行っていたという
「先生 私 今の人と離婚をしようと思ってるんです」
「そうですか」
そういって先生は母親をじっと見つめ
そして静かに目をつぶってこう話し出した
「離婚は止めておいた方がいいでしょう
あなたはもうすぐ大変なことになる
その時にご主人は 今までの償いをすることになるでしょう」
「でも・・・」
「今は許せないことも多いでしょうが 我慢なさい
こうなったのにはあなたにも原因はあるのです
心当たりがあるでしょう？」
「・・・でも」
なかなか言われたことを受け止められない母に 先生は目をぱっと見開いて力強く言った
「お子さんのことも考えてあげなさい!
わかりましたか？」
「はい・・・」
こう言われて母親は渋々離婚をするのを諦めた
これから数年後 母親は大病を患い 父は看病に追われ大変な思いをすることになる
良くも悪くもこの先生の言ったことが見事に当たったのだった
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