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「おはよ はい 次 陽ちゃんの番ね」
そういわれて京子から手渡されたのは 一つのノート
小学生の時
仲良しの私と京子そしてみきは 交換日記ならぬ
交換漫画をよく描いていた
3人とも絵が好きで 誰からともなく始まったそれは気付いた時には何十冊にもなっていた
「京子ちゃんの読んじゃお!」
「私も見せてー」
そういいながら みきも後ろから覗き込んできた
私たちの描く漫画は それぞれに個性豊かで 特に京子のは独特だった
とても不思議な物語で わくわくしながら読み終えると いつも私を元気にしてくれた
「やっぱり京子ちゃんの凄いね 続きが楽しみ!」
「ホントだねー」
「そんなことないよ 二人のも面白いよ!
いろんな意味でね」
「なにそれー」
笑いながらみきが京子の肩を叩いた
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