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同窓会には5・6年生の時の担任の 内村先生も来ていた
母親の病気で休みがちな私に とても親切にしてくれた先生
優しく頼もしく見えた先生も 今ではすっかりお婆ちゃんになっていた
あれから25年も経っているのだ
時の流れの儚さを感じずにはいられなかった
「内村先生 ご無沙汰しています」
「あなたは確か・・・」
「私 黒川陽子です 覚えてますか?」
「ええ 覚えてますとも でも随分変わっちゃったわね」
「やだ先生 25年も経ってるんですよ 歳もとりますよ」
「それはもちろん歳もとってるけど 雰囲気よ
昔は本当に大人しくて優しい 虫も殺さないような子だったのを 覚えてるわ
明るく元気になったわね」
「そうでしたか?
でも先生もお元気そうでなによりです」
私が変わったとすれば この先生の存在が大きく影響しているのは間違いないだろう
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