大学のカフェテリア・・・20歳の春

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試合の帰り道、校門に続く並木道を歩いていると、後ろから追いかけてきたユカに聞かれた。 「キライじゃないけど・・・」 「よかった~ 二人で頑張ろうよ!」 ユカは私の話を聞く気はないらしく、すぐに流行の歌を歌いだした。 その歌を歌っているアイドルよりも可愛いと思った。 私達の中学時代のダブルスの戦績は結局ベスト16止まりだった。 私はシングルスではもっと戦績が悪かったし、ユカも結局、新人戦のシングルス以降もベスト8止まりだった。 それでも、ユカは中学時代、かなり名の売れた選手だった。 可愛かったからかもしれない。 なのに高校に入るとテニス部の練習を休みがちになった。
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