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なんとなく、か…。
「じゃあさ、賭しようよ」
「賭?」
姫華の提案に首を傾げる羚。
姫華は彼の肩に
寄りかかりながら、
小さく頷いた。
「あたしは、男の子。
羚は、女の子。
当たった方が、
名前を付けられる…どう?」
彼の指とじゃれあいながら、
彼の返事を待った。
羚は、うーん‥と唸る。
「ネーミングセンスないとか
怒らないでよ?」
不安げに言う彼に、
「そうね」と姫華は呟いた。
「あまりにも
ヒドくない限り、言わない」
二人はお互いに
見つめ合って、小さく笑った。
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