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「ふ、双子!?」
「らしいのよね…」
夕飯を終えて、
今日の出来事を話していた。
そう、
あたしのお腹には
2つの命が宿っていたのだ。
羚は驚きを隠せないらしい。
しばらく考えこんでいた。
「いきなり双子かぁ…
大丈夫かな、あたし…」
初産で双子。
何だか責任も二倍になった
気がして、急に不安になった。
ふぅっと息を吐くと、
羚がいきなりあたしの
手を握りしめた。
「大丈夫!姫華なら、大丈夫!
不安がってちゃダメだ。
お腹の赤ちゃんも不安に
なるだろ?」
「ね?」と子供を励ますように
言う。
あたしは「うん」と
気のない返事をした。
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