始まり

3/5
前へ
/18ページ
次へ
―――――――― ―――――― ―――― ――― 「…………」 大きな屋敷の庭にいた紅色の髪を持つ少女は閉じていた目を開いた 「お兄さま…」 もう会うことの出来ない兄を思い…少女はそっと呟いた… 「愛理様――!!!!」 聞こえた声に振り返るとそこには金髪青目の青年がいた 「…トワ…何か用か…?」 少し低めの綺麗なアルトボイスが響いた… 「雪人様がよんでいます!!!!」 「雪人が…?」 「はい!!!」 少女はその細く長い指先を形の綺麗な唇に当て考え込んだ… 「………」 「ッ……」 トワはゴクリと喉をならした… ふせられた瞳に桜色の綺麗な唇… トワの瞳に欲望が見えた… 「…ぃ…おい!」 「――?!」 「聞いていたのか?」 「す…すいません!!!」 少女はトワを怪訝そうにみるがまぁいい…と言い 「それで…雪人はどこだ?」 と聞いた 「し…執務室です」 「そうか…」 じゃあな…と言い少女は去って行った…
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

102人が本棚に入れています
本棚に追加