2人が本棚に入れています
本棚に追加
「さぁ、トモキ。俺の自慢の息子よ。たくさんの笑顔と泣き顔とお前の話を土産に来てくれよ。」
照れ隠しながらおどけて見せた父さんの姿が僕が求めた愛の形だった
「父さん、またね」
「いってこい」
「起きなさい!ぐずぐずしないですぐ支度する!」
いつも棘のあるように感じた母の言葉もまた愛の形なんだろう
「母さん、いつもありがとう」
母はいきなりのことに目を丸くしたが、やがて笑顔になり台所に消えた
食器がぶつかる音に鼻をすする音を混じらせながら
学校に行くのが楽しみだ
杉浦やみんなとうまくやっていけるだろう
僕と父が見た夢で見えた僕の望む愛の形
父さん、ありがとう。
最初のコメントを投稿しよう!