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左左右
これは世のお父さんが子供に豆をぶつけられまくる頃のお話。
「寒っ…!」
先輩達と飲んだ帰り、暗い夜道を一人とぼとぼ歩いててこぼれ落ちる言葉。
言霊ってあるのか、呟く前よりさらに寒くなった気がする、気のせい。
手持ちぶさたで携帯を開くと無意識に彼の電話帳が開かれていた。
つい数時間前までライブしてて毎日会ってるのに、
かけたい、話したい、会いたい。
流石にこの時間は…なんて俺に考えはなかった。
ワンコール、ツーコール。
寝てるかと諦めようとした時
「…もしもし?」
普段よりもっちゃりとした声が届いた。
「別に用はないんだけどさぁ、なんていうか、寒いからさ」
「ふーん…。家、来る?」
「いや、別にてかなんでよ」
「なんか寂しそうな声だったから」
というか俺目覚めちゃったからさぁ、と電話から漏れる声を無視して僕の足は僕の家から遠ざかっていた。
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はい、キチ田ムズいーwww
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