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放送
これは第二ボタンを巡る争いが勃発している頃のお話。
〈卒業証書授与式〉 学生であれば意識度のかなり高い行事。
なのに、
「俺、明日卒業すんのかー…」
「今さら何言ってんすか、当たり前でしょ」
自分の言葉が思いの外悲しげでびっくり。
「単位ギリギリだったからさー」
へへっと笑うこの人は明日からこの背景に合わなくなる違和感。
「あ、ぼーのこれあげる!」
俺の手には…赤いボタン。
「俺の第二ボタン。ずっと待ってたから、」
「答え聞かせてよ。」
夕陽に照らされたあなたは普段のおちゃらけた感じがなくて、
「…僕、NSC通いますから」
「そ、それって…!」
「その代わりそれまで待ってくださいね?」
さっきとは打って変わってヤッターなんて叫ぶ人の姿を目に焼き付けた黄昏時。
来年からは真面目に授業受けなきゃならなくなりそうです。
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大学時代の二人をイメージ
房野さんかわいいよ
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