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これは綺麗なランドセルを背負った子達が元気に学校へ走っていく頃のお話。
新学期明けて3日目。
定時制とはいえちらほら友達になり始める人が目につき始めた。
でも、俺は。
「知ってる? 重岡君て昔少年院いってたんだって!」
「えー、怖っ 近づかないようにしよう!」
「怒らせたら何されるかわかんねーもんな!」
聞こえてくる陰口。俺は友達を作ってはいけなかった。中学の頃とは違うのに。誰もわかってくれなかった。
「ねー、君名前なんていうとー?」
「…は?」
「だーかーら、名前!」
「…重岡、重岡謙作」
「なら重ね!よろしくばい!」
初めてだった。友達なんて5年以上まともにいなかったし、あだ名なんてもっての外だった。
「あ、ありがと…、てかお前の名前は?」
「俺、森木俊介!」
もっと俺の個人情報を聞き出そうと四苦八苦するコイツに友情じゃない感情を抱いた気がした。
「てかなんでこの高校来たん?」
「バカだから前の高校中退したばい!」
「、え…?」
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二人の過去からちょろっと。
実話入ってる辺りすごいよなー…ww
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