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戌心
自分はどうして生きているのか。
ふと湧いてきた腐った中学生のような疑問に自嘲気味に笑う。
「押見ちゃん、また難しい顔してるー」
あ、ネタ考えてたならごめんねと無駄にでかい目を伏せて謝る。
「別にそんなんじゃねぇよ」
「なら良かったー!」
そういえば、こいつは人間なんだろうか。
感情を素直に吐き出せて、信じられないほどいい奴で、器用で。
なにもかもが俺とは違った。
「なぁ、お前何者?」
だからこそ、聞いてみた。
口が少し開いて、目もよりでかくなって、頭の上にクエスチョンマークが見えるよう。
「んー…。」
解は、鉛の心臓の持ち主か、人間の皮被った魔女か、潔癖の正義を持つ絵本の主人公か。
「押見ちゃんを世界一愛する者、かな。」
ふわりとした笑顔でさらりと言われて、
初恋の中学生のするようなそれをされてしまえばもう。
(俺の人間証はこいつです。)
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Human Lisenceって曲より引用しました
とりあえず、押見ちゃんは板長が大好きなんだ…!w
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