1章 彼女を探して三千里~ストーカーではありません~

4/21
前へ
/97ページ
次へ
そして只今の状況は体育館裏にてヤンキー三人衆に睨まれてる状態です。 ちょっと軽く鬱状態です。だってつい5分前まではウキウキだぜ!……そんなテンションだったのに、このヤンキー三人衆のせいで……もう嫌になっちゃう! ところで、さっきは気づきませんでしたが3人ともリーゼントです。 どうやったらそんな立派なリーゼントにできるんでしょうか。 スプレーを大量に使用すればできるんですかね? 「あのー1日どのくらいのヘアスプレーを使ってるんですか?」 「じゃあそろそろ出すもん出せや!? おんどりゃぁぁぁ!」 華麗っ! このスルーは圧倒的華麗っっっ! ……出すもんって何? ま・さ・か・!俺のぞうさん? いやぁぁぁぁ!なんて羞恥プレイですか!? 俺に覗かれ願望はないです! てか男に見せるぞうさんはいません! 「ぞうさん、見せない、絶対」 「早く金だせやぁぁぁ!おんどりゃぁぁぁ!」 またもや華麗なスルーを決め込まれました。 さすがに2連チャンは精神的ダメージが大きいです。てか出すもんってぞうさんじゃなくてお金ですか。 「ギブミーマニィィィィ!!」 痺れを切らした下っ端ヤンキーA君が右手を振り上げそれを俺に突き出してきました。 俗にいう右ストレートってやつです。 「ふっ止まって見えるぜ」 なんてセリフを吐きながらその右ストレートを華麗に避けて、ヤンキーA君のお腹に膝蹴りを喰らわせました。 「グガッ……ハっ」 ヤンキーA君はその場に崩れ落ちました。 そしてここで決めゼリフを吐きたいと思います。 「まだまだだね」 内心ではテニスの王子様になりきってました。
/97ページ

最初のコメントを投稿しよう!

360人が本棚に入れています
本棚に追加