1章 彼女を探して三千里~ストーカーではありません~

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「よくやった! じゃあ美弥と進藤でそいつらを運んでくれ」 「オッケー!」 美少女はそういうと網に絡まったヤンキーB君を引きずりながら、イケメンもまたリーダーヤンキーの足を持って引きずりながらどこかへ消えました。 ふっヤンキー三人衆め、ざまぁぁぁ!! ヤンキーA君は放置プレイのようです。 「ふぅ、大丈夫か?」 美少女さんはそう言うと俺に手を差し出しました。 立てということなんでしょうね。 美少女の手を掴むととても柔らかくて気持ち良かったです。 感じちゃうねっ! 「ありがとうございました。本当助かりましたよ」 「例には及ばない。 ところで君も一年生だろ?早く教室に行かないと入学式に遅刻してしまうぞ?」 「あっやばっ! すいません!急ぐんで先に行きます! 助けてくれて本当にありがとうございました!」 「どういたしまして。 じゃあまたな」 腕時計で時間を確認してみると集合時間3分前を切っていました。 美少女に一礼をして、俺は教室まで猛ダッシュをしました。 入学初日に遅刻するとかまじ恥ずかしいじゃないですか? その事態は避けたいわけですよ。 今なら人間の限界100m9秒台を間違いなく切れますね。 「一輝……私の顔を忘れてしまったのか?」なんて美少女がつぶやいていたことを俺は知りません。
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