1章 彼女を探して三千里~ストーカーではありません~

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教室に着くと同時にチャイムがなりました。 ギリギリセーフです。 てか頬と右肩とお腹の痛みがさっきよりマシになってきたとは言っても、痛いものは痛いんです。 よくそんな中、人間の限界に挑戦した俺は凄いなと坂上は坂上は自画自賛してみたりー。 そしていろいろなことをぶっ飛ばして、入学式が始まりました。 校長先生の挨拶や来賓の挨拶など着々と式は進んで行き、新入生代表のあいさつが始まります。 「新入生代表く「ハァァァァクッション!」」 誰か盛大なクシャミをしてくれたせいで代表の名前が聞こえませんでしたね……まぁ別にいいんですけど。 「はいっ」 代表が大きな声で返事をして壇上へと上がっていきました。 なんていうことでしょう。新入生代表は先ほど俺を助けてくれた風紀委員の美少女でした。 いやーさっきの美少女は振る舞いとか容姿とか見た感じ、先輩だと思ってたんですけど実はタメだったんですね。 あっさっきから美少女美少女言ってますけど……俺の心は久柳沙希に盗まれてしまっているので、美少女だからといってもそれが好きという感情には絶対になりません。 それくらい久柳沙希のことが好きなんです。 幼稚園からの想いは伊達じゃないっすよ?
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