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しばらく走っていました。
お互い黙ったまま……。
100キロババァなんて都市伝説もいいとこだし、
B級ホラー邦画とかでした観た事ないし…
幽霊なんて今まで見た事ないし…
でも…この知らない道に入った瞬間、
ただならぬ空気を感じているのは二人同じでした。
あの看板を見てからは尚更……。
私「ねぇ、そういえばさ~…」
必死に取り繕おうとする私。
私「あゆみと彼氏別れたんだってぇ~!なんかねぇ…浮気バレたらしぃよ~?あゆみがwwwあはは!」
彼「…………。
私「バレた時なんか半泣きでウチに電話してきてさ~!もうそんなの自業自得じゃぁんてww」
彼「………………。」
私「あの子さぁ~相談してくるのはいいけど、いっつもあんな別れ方してるからねぇ~、なんとも…」
彼「…………………………。」
普段は全く友人の愚痴なんて言わない私が
この状況になったせぃかペチャクチャと破局した友人の話しをしていました。
こんなに話してるのに黙ったままの彼に少し苛立ったので彼に向かって
私「ちょっと!無視しないでよ!!!」
そう言って彼を見ると
大量の汗をかきながら、
見た事のない強張った顔して
異常ともいえる震えをおこしていました。
私「ど、どうしたの!?」
私が声を張り上げて聞いてもまるで声が耳に入っていません
運転しながらチラチラとバックミラーを見ている彼を見て
まさか…と思いました。
自分に限って…
人間不思議なもので、信じられない光景を目にすると
夢か
幻か
唖然としてしまうものです…。
私達の走らせている車のずっと後ろを…
病院で着る寝間着のようなものを着た老婆が
物凄い形相で走ってくるのです!
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