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異世界¨フロンティア・ワールド¨
その世界の町の一つに、名前を轟かせている男がいた。
その名は、ユースケ。
彼は、己の持って生まれた、驚異的な身体能力と、自分で作り上げた技で、体一つで、強い者になっていった。
だが、彼は決して弱い者には、手出しせず、逆に弱い者をないがしろにする、強い者から守ってきた。
「これ以上、てめえに好き勝手は、させねぇよ」
とは言え、正義の味方と言うには、少し違い、イタズラし放題、迷惑ばかりかけていた。
だが、彼を止められる者は、誰もなく、とうとう彼に挑戦する者はいなくなった。
「あーあ、退屈だー。そんなら、俺の方から出向いてやっか」
思いついたら、彼の行動は早く、近隣の町に行っては、強い者に挑戦し、全ての闘いに勝利した。
「何だ、こんなものか。もちっと歯応えのある奴と、思ってたのによ」
そして、とうとう彼に挑戦する無謀な者は、いなくなった。
「どうすっべ…。また、退屈になっちまった。
うし、そんなら、世界に俺の名を、広げてやる。
世界は、広いんだ。もっと俺より、強い奴はいる。んなら、そいつら倒して、俺が世界最強の男になってやる!」
そう決意すると、彼は旅立っていった。
最強の男を、目指して…。
それは、世界を揺るがす自体になるとは、彼自身まだ分かって無かった。
旅立って、彼は早くも後悔していた。
近隣の町以外に、行った事のない彼は、どこへ向かって行けばいいか、分からなくなっていた。
しかも、食料もつき、空腹のまま三日間さまよっていた。
「くそー。こんな所で参ってたまるか。でも、腹減った…」
そんな、彼の前に町が見えた。
「ひゃっほー!メシだ、メシ!」
彼は、町へと一直線に走っていった。
そこで、運命的な出会いが彼を待っていた。
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