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後は、宿屋を確保して、食料調達や、久しぶりのサータアンタギー以外の食べ物を食べて休もう、となり、ヒロミは一同から離れた。
後は、宿屋を見つけ、向かっていたが、
「おい、いたぞ。例の男だ」
見るからに、目付きの悪い男達が、シンタロウを囲もうとする。が、その前に、三人がシンタロウの前に立った。シンタロウは、三人の足元にうずくまり、震えていた。それを見て、彼は、
「お前ら、何でシンタロウを連れて行こうとする?」
「それがブラック・オニキス様の命令だからだ」
「ブラック・オニキス!」
三人の声が重なる。
「なら、余計にシンタロウは、お前らには渡せないな」
腰からウイップを取り出し、臨戦体制のタケシ。
「本当…。こんなことしか、出来ないんだね」
剣の柄に手をやる、ナオキ。
「全く、呆れるぜ…」
羽を取り出し、構える彼。
一斉に男達が向かって来るが、ウイップが唸り、蒼冽の光が走り、羽が8つに別れて飛び交う。
大勢いた男達は、その場に倒れる。
「これで終わりか…。おい、シンタロウ終わったって、どこ行った?」
と、探そうとするが、建物の隅からコソコソ出てきて、
「イヤー、みんな、強いんだ。凄いや。これからも、守ってね。よろしく」
「そうじゃ、ねぇだろう」
彼は、シンタロウの右腕を引っ張ると、
「あのな…お前、人が戦っている最中にどこに逃げてんだ?しかも、これからも守ってって…」
「だって俺、戦い方知らないし、訳の分からない内にこんな連中から、追われてるし…」
段々、小さくなっていく、シンタロウの声に、彼は手を離し、
「あぁ、分かった!これからも、守ってやりゃあいいんだろ。少なくとも、お前がブラック・オニキスに狙われている以上は」
「俺も、何でブラック何とかに狙われているのか、分からんけど、そいつ何者?」
彼が、どう説明するか、迷っていると、そこへ騒ぎを聞き付けた、ヒロミがやって来る。
「どうしたんですか、これは…」
「どうもこうも、シンタロウを狙って来た連中だ。しかも、ブラック・オニキスと来た」
「ブラック・オニキス!またですか。でも、シンタロウさんが狙われる理由が、分かりませんね」
「と、言うと」
「父と連絡を取りましたが、シンタロウさんについては、何も分からないとの事です。でも、ブラック・オニキスが狙われている以上、何かあるかもしれません。もう一度、連絡を取ってみます」![image=365141703.jpg](https://img.estar.jp/public/user_upload/365141703.jpg?width=800&format=jpg)
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