本編

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「ブラック・オニキスが、封印の寸前に私が皆さんの時間を止めました。そして、ブラック・オニキスを倒すと同時に時が動くようにしました。その間の時間は、ブラック・オニキスが存在しない時間に回しました。ご安心下さい」 「グランド・ワン、貴方は一体どのぐらいの力があるのですか?」 ヒロミが聞くと、 「私は、世界に狂いが生じないように造られた存在。それだけです」 しんと沈黙が訪れる。が、彼が思い付いたように、 「なぁー、ナオキ。今すぐナオキのいた町に、連れてってくれ。武道を極めた奴がいるんだろ。是非とも戦ってみたい!」 彼の言葉に戸惑って、 「あのね、ユースケ。僕のいた町はここから歩いて一ヶ月はかかるよ」 「そんなー。ならヒロミ、その乗り物でピューと行けないか?」 「無理を、言わないで下さい。第一、この乗り物も、そろそろ限界です」 、貴方は一体どのぐらいの力があるのですか?」 ヒロミが聞くと、 「私は、世界に狂いが生じないように造られた存在。それだけです」 しんと沈黙が訪れる。が、彼が思い付いたように、 「なぁー、ナオキ。今すぐナオキのいた町に、連れてってくれ。武道を極めた奴がいるんだろ。是非とも戦ってみたい!」 彼の言葉に戸惑って、 「あのね、ユースケ。僕のいた町はここから歩いて一ヶ月はかかるよ」 「そんなー。ならヒロミ、その乗り物でピューと行けないか?」 「無理を、言わないで下さい。第一、この乗り物も、そろそろ限界です」 「限界って…」 「ここまで、良く持った方です。もう壊れかけですよ」 良く見ると、底の板が所々に穴が開き、車輪もボロボロ。 彼は、ポンと乗り物に手をやって、 「ここまで連れて来てくれて、あんがと」 彼が、労いの言葉を掛けると、全員の動向を見守っていたグランド・ワンが、 「私は、また新しい世界に行きます。私の加護は残りますが、世界を守るのはその世界の人間です。守って下さい」 そう告げると白い光が強くなって、上に上がって消えて行った。 「さようなら。偉大なるグランド・ワン。フロンティア・ワールドは、更なる進化をしていきます」 ヒロミが代表して、別れを告げる。 残された五人は、 「さてと、役目は終わったし、みんなどうする?」 タケシが聞くと、 「僕は町に帰るよ。みんなが心配してると思うし」 とナオキ。
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