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「何だって?『占い売ります』?売るのか売らないのかハッキリしろ!」
独りでバカな事を呟きながらジロジロと自販機を見回した。文字の下に投入口があり″100円″と書いてあった。更にその下にボタンがあった。
「占いねぇ…当たりゃしないだろう。まあ、でも100円だし一回だけやってみるか。」
米崎は100円を入れボタンを押した。
″パンパカパーン!″
派手な音と共に一番下の吐き出し口から小さな巻物が出てきた。
「音がデカイよ。早朝から近所迷惑じゃねぇか。」
文句を言いながら出てきた巻物を手に取った。
「何が書いてあるんだ?」
米崎は巻物を繁々と見つめた。
″ウラナイノケッカデス。
アナタハアス、100エンダマヲ2マイポケットニイレテオケバ、キチ。 ″
と書いてあった。
「何だこりゃ?金運とか恋愛運とか教えてくれるんじゃ無いのかよ…」
米崎はまたブツブツ言って巻物をポケットの中に押し込み家へと向かった。
家に到着し、いつもの様にカップラーメンとレトルトのご飯を食べ、録画しておいたビデオを昼近くまで見て今夜の出勤に備えて寝床に着いた。
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