始まりの夜

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「明らかにおかしいだろ二週間徹夜って!お前みたいな仕事バカと違って俺は繊細で儚いんだぜ?」 ここにはいない親友への文句を呟くと、その声は少しだけ壁に反響してから闇に溶けていった。 「んで?さっきから人のこと追けまわして何か用?俺ってば今どっかのバカのせいで滅茶苦茶疲れてて眠くてイライラしてっから、ストーカーはお断りだぞ?」 誰もいないはずの空間に話し掛ける。 と、その刹那。
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