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ブニッ
司「どわぁっ!」
何か踏んだ。
突然変な感触がして俺は飛び上がった。
司「……は?何だコレ?」
目の前に落ちていたのは薄汚いぬいぐるみだった。それは丸々と太ったコウモリのようで、正直ぬいぐるみにしてはあまり可愛いものではなかった。
これはぬいぐるみが取れなかった俺へ神様が与えたものだろうか。
いや、神様。例えそうだとしても全然嬉しくないんだけど。
そう思ったら、驚きのあまり忘れかけていた怒りが再び込み上げてきた。
司「何だお前。俺への嫌がらせか?今俺は機嫌が悪いんだ失せろ!!」
足元のぬいぐるみを蹴飛ばした。丸いせいかぬいぐるみはコロコロ転がって電柱で止まった。
司「そこで一生転がってろデブコウモリ!!」
ぬいぐるみに罵声を浴びて俺はここを後にしようとした。
振り返ってみると、うつ伏せで転がっているそれは、なんとなく寂しそう…な感じがした。
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