第一話 召喚魔ヴィルヘルム

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司「!!?」 俺は戻ったことを大いに後悔した。というより、ついでにジュースも取ってきたことが間違いだった。 司「ケーキがねぇー!!」 あるのは食い荒らされた皿だけだった。 一瞬泥棒かと思ったが、窓はずっと閉まっているし、ドアだってちゃんと鍵をかけていた。 密室事件だと思った時、俺はあることに気づいた。 司「……何でそこにぬいぐるみがあんだ?」 棚に置いてあったはずのぬいぐるみがベットの上に移動していた。汚ないから棚に置いたのによりによって人の寝る場所にいるとか。 俺はぬいぐるみを乱暴に掴んだ。 「ふぎゃ!」 司「…………へ?」 「痛ってぇな!!何だよ人が気持ちよく寝てたのに!!」 何だはこっちのセリフだ。 ぬいぐるみが喋った。俺はこの現状が信じられなかった。 あ、そうだ。俺ゲームしすぎて疲れたんだ。夢だこれ。起きたらこれはただのぬいぐるみに戻って、ケーキもまだ手つかずの状態に戻るはずだ。そうだ寝よう。夢で寝て現実で目を覚まそう。 おやすみなさい。 …。 ………。 …………。 「オイコラてめえ無視すんな!!言葉通じてんだろ起きろ!!」 司「やっぱこっちが現実かよ!!」
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