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司「!!?」
俺は戻ったことを大いに後悔した。というより、ついでにジュースも取ってきたことが間違いだった。
司「ケーキがねぇー!!」
あるのは食い荒らされた皿だけだった。
一瞬泥棒かと思ったが、窓はずっと閉まっているし、ドアだってちゃんと鍵をかけていた。
密室事件だと思った時、俺はあることに気づいた。
司「……何でそこにぬいぐるみがあんだ?」
棚に置いてあったはずのぬいぐるみがベットの上に移動していた。汚ないから棚に置いたのによりによって人の寝る場所にいるとか。
俺はぬいぐるみを乱暴に掴んだ。
「ふぎゃ!」
司「…………へ?」
「痛ってぇな!!何だよ人が気持ちよく寝てたのに!!」
何だはこっちのセリフだ。
ぬいぐるみが喋った。俺はこの現状が信じられなかった。
あ、そうだ。俺ゲームしすぎて疲れたんだ。夢だこれ。起きたらこれはただのぬいぐるみに戻って、ケーキもまだ手つかずの状態に戻るはずだ。そうだ寝よう。夢で寝て現実で目を覚まそう。
おやすみなさい。
…。
………。
…………。
「オイコラてめえ無視すんな!!言葉通じてんだろ起きろ!!」
司「やっぱこっちが現実かよ!!」
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