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司「……で、お前一体何なんだ?」
俺はこの喋る不思議なぬいぐるみと話をしてみることにした。
「人に名前を聞く時は、まず自分から名乗るもんじゃね?」
司「名前じゃねぇ。どういう生物かって聞いてんだよ。」
面倒くせぇなコイツ。
司「…ま、いいか。俺は萩本司。それでお前は?」
「俺様は召喚魔ヴィルヘルム。」
司「ぬいぐるみのくせにたいそうな名前だなオイ。」
ヴィルヘルム「ぬいぐるみじゃねぇ、召喚魔だ。つーか俺様のどこがぬいぐるみなんだよ。」
司「その外見ぬいぐるみ以外の何者でもないだろ!って召喚魔!?」
聞き慣れない単語に思わず聞き返してしまった。何だこのファンタジーな展開。
司「俺はお前なんか召喚した覚えはないが?」
ヴィルヘルム「お前じゃねぇ、ヴィルヘルムだ。そもそも俺様は自分の意志で来て偶然司に拾われただけだし?」
言われて見ればそうだな。つーかいきなり呼び捨てかよ。司くんとか司さんとかあるだろ、えーっと…ヴィル何とか。
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