第一話 召喚魔ヴィルヘルム

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ヴィルヘルム「いやぁ、しかし助かったぜ!宛てもないし、腹は空くしで!行き倒れてたら司がここに運んでくれたんだろ?マジ助かった!ありがと!サンキュ!ごちそうさま!!」 ただ、落とし物感覚で拾っただけなんだが、感謝してくれるなら素直に受け取ろう。 ん………?ごちそうさま? 司「なぁ、そこにあったケーキもしかして…。」 ヴィルヘルム「超うまかった!!おかげで生き返ったぜ!!」 気がつくと俺はヴィル何とかを壁に叩きつけていた。 ヴィルヘルム「何すんだ!召喚魔虐待反対!!」 毬みたいにポンポン跳ねながら抗議をしてきた。それを俺は左右から鷲掴みにする。 司「ついさっきまでぬいぐるみだと思ってた相手にケーキ出すわけねぇだろうが!俺のケーキ返せ!!」 ヴィルヘルム「腹減ってたんだからしゃーねーだろ!!」 司「てんめえ!!」 ヴィルヘルム「てめえじゃねぇ!ヴィルヘルムだ!いい加減名前で呼べよ!!」 司「長いんだよ名前!!ヴィロ…ヴィルフェ…、ああもう言いづれぇ!!『ビル』でいいだろ!?お前にはそれで十分だ!!わかったか『ビル』!!」 その時だった。
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