凶悪犯罪対策部

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 「お前…いったい何やらかしたんだ」  「べつに、何も」  再びとびきりの微笑みを見せると  「ただ、悪夢の魔法を使っただけです」と言った。  頭の端で、軽い頭痛を覚えた。  悪夢の魔法といえば、自分が今まで見てきた中で最も残酷な光景を見せるという、確か黒魔法の類のものだったはず。  神官が、しかも次期大神官とか言われてる人間が使っていいのかと思ったが、とりあえず今は保留。  「お、俺はしらねぇ!」  "刺客"は突然叫びだした。この調子なら、聞けば何でも答えてくれそうだった。  「知らなくても見たことぐらいはあるだろう。性別は?容姿は?」  「見た目は…」
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