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一年前。ウルアがリマーラ軍に入ったと同時に、ルラフ小隊長に任命された。
それは異例のことで、その上まだ十六才という若さも軍内部から反発を呼んだ。
そのころから、ウルアの周りでこういう人間をよく見かけ、そのたびにこうしてぶちのめしてきている。
始めは、ウルアをよく思わない人間が彼女を脅して軍を辞めさせようとしているだけだと思ってきた。しかし―。
ヨハンが憂鬱そうな顔で口を開いた。
「…ここまでしてくるとなると、よっぽどウルアさんを憎んでいるか―」
「―あるいは、それ以外の目的で、しかも奴にとっちゃ大事なことに、ウルアが邪魔なのか…」
ヨハンの言葉の後に続けた。
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