彼女(ヤツ)は現れた

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今日、卒業式を迎えた そして僕は今から人生最大の転機になるかもしれない 卒業式も無事に終わり、誰もいない教室へ向かう。 思い出のたくさん詰まった教室。 落書きされた机がところどころにあり、どれも思い出がある。 そして、教台の前の席に座っている人を見つけた。 僕が憧れを抱いていた人だ。 「あ・・・・・健くん」 彼女が立ち上げるのと同時に可愛らしいポニーテールが揺れる。 「この教室とももうお別れだね!あ、なんか泣けてきちゃった」 「そうだな、今日で卒業だしな・・・・・」 「本当に早かったなぁ、3年間!そういえば健くんとはずっと一緒のクラスだったね」 「そうだね」 「今思えば本当に、すごい確率だよね!」 その確率を僕は運命だと信じている 彼女の笑顔を見て僕も決意した 「里香ちゃん」 「ん?なぁに? 「僕と付き合ってください!!」 「えっ・・・・・わっ私・・・・・」 「ずっと好きだったんだ!」 「えっと・・・・・・・ごっごめん!!私、健くんをそんな風に見てなかったから・・・・」 「里香ちゃん・・・・・・・」 「ごっごめんね!!じゃあみんな待ってるし、先に行くね!!」 こうして、僕の高校3年間は幕を閉じた ≪BAD END≫
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