彼女(ヤツ)は現れた

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いやいや待て待て、何でだ? 受けとなど答えてないぞ!?守りと答えたはずだぞ!!! 「んじゃぁ、横の人!」 「えっはい?」 「さっきの答えをどうぞ!」 「あ?攻めの反対だっけ?受けじゃね?」 松村よ、お前はオタクだったのか!? それとも腐男子!? 「あー、あなたはオタクとかじゃないんですねぇ・・・・・・」 「ちょっとまて!!」 思わず叫んだ俺 俺を見るクラスメート やべ・・・・・・・・ 「俺がどうしてオタク?しかも腐男子?とか」 「あぁ、守りって即答したからデスヨ?」 「いや、攻めの反対って守りだろ?攻撃は最大の防御とか言うぐらいだし」 「攻撃の反対の話でしょ?」 「いや、攻撃も攻めも同じだろ?攻めは最大の守りでも意味は同じだろろ」 「もーいい加減認めたらどうですか?だいたい、守りだなんて即答するなんて、それこそLv1のひっかけ問題に誰が引っ掛かるかと言わんばかりじゃないですか」 「・・・・・え?」 「それに男子が受けと答えないでどうするですかー。男子ならエロ本の一冊を読んで当たり前なんですから、受けと答えるでしょー」 「・・・・・・・」 「桜岡くんってオタクだったの?」 「いや、違うって、違うよ」 「あれよあれ、週刊雑誌の漫画を読むとかだって」 「てか、腐男子って?」 俺、ヤバくね? 「でもでも、ほら、オタクとはまず、かけ離れた外見じゃん?」 そうそう! 「てか、もうオタクでもいいかなぁ」 は? 「そうよね、見た目が問題ないし」 「正直、桜岡くんとなら付き合いたいかも」 「あぁ、わかる!頭もいいしね」 「それに運動神経も問題なし!」 「顔も不細工じゃないし!」 あれ? 「別に桜岡くんがオタクでも問題ないね」 あれ?セーフ? 「では、桜岡くんも私も同族(なかま)ってことですから!」 「俺、明日からどうなるんだろう・・・・・・・・」 俺の不安な日々は始まったばかりである。
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