プロローグ

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俺の名前は清水 春[シミズハル]。 まだ生まれて間もない頃に、近藤さんの元に預けられ、年頃の十五歳現在、隊員として、男として生活している。 俺が女だということは、近藤さん以外は知らない。 俺の母は元・舞妓。 近藤さん行きつけの店で働いていた。 二人は次第に惹かれあい、愛を育み・・・ 俺は産まれた。 近藤さんの実の子だ。 これももちろん周りには内緒だ。 母は舞妓の世界から足を洗おうとし、逃げ出した末に、捕まり殺された。 俺の行く当ては、父の元しかなかった。
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