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「近藤さーん!!」
バタバタバタ
一人の隊士が廊下を駆ける。
ガラッ
「ごぁー・・・ぐごぁー・・・」
名前を呼ばれた張本人は、昼を過ぎたというのにいびきをかいて寝ている。
「近藤さん!!近藤さん!!」
「ん~・・・お妙さぁん・・・」
「・・・近藤さん??💢」
グイッ
一人の隊士は近藤の胸倉を掴み、上に投げた。
バキッ
頭が天井に突き刺さった。
「ぐぉー・・・ぐごぁ・・・」
「はぁ・・・この人ダメだ。」
この隊士の名前は山崎退。
新撰組の偵察班だ。
ガラガラ
「近藤さん入りますよー?」
入ってきたのは、少女の様に可愛らしく、女装しなくても女の子にしかみえない隊士。
清水春。
「あ、春くん。」
「近藤さんはまだ寝てるんですか?」
「そうなんだよ、ほんとに困っちゃうよぉ~・・・」
「さて、近藤さん?早く起きないとせっかく来てくださったお妙さんが帰ってしまいますが、良いですね?」
シーン
さっきまで大声で部屋に響いていたいびきが、お妙さんという言葉に反応し静まった。
「お妙さん!?」
「さて、近藤さんペナルティーは厠掃除で(笑)」
「は・・・騙されたのか・・・」
しまったと言わんばかりの顔をした近藤さんは渋々着替えを始めた。
「じゃあ、俺はまだ雑用があるので。」
「あ、ありがとう!春くん。」
「いえ(笑)」
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