確に存在した命

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もう幾年経つな、あの日を最後に灰になったお前、まだ記憶に明るく残ってるよ、「オレトラックの運転手始めたんだっちゃ」そう言って担当車で待ち合わせ場所まで来たっけ、「んでも眠くってや、こないだぶつかりそうになったや」その時に止めて居れば…、車一緒に洗って送り出したっけ…、「また三日もすれば帰ってくっから」「ちょうど今日オメー休みで会えていがったや」そう、今思えば何かの意味あったんだろうな、最後に交した会話は「秋田から弘前に抜けんの何処一番のちけぇや」だったな、その道の途中で、知らせは突然だった。別のダチからの電話…
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