第一章

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そもそも、事の発端は純也がゲームセンターで他校の生徒から因縁をつけられた事が始まりだった。 格ゲーで連敗した男子生徒は、その不満を対戦相手の純也を殴る、という行為で発散しようと考えていたが、先に純也から殴られて気絶。 その仲間達が純也と乱闘。 その現場を見ていた龍二は、純也を助けようと間に入るが、巻き添えで喧嘩をしてしまった訳だ。 そして、店員が警察に通報し、駆け付けた警察に補導&学校に連絡されたのだ。 「……なんで先に殴ったかな…黙ってたら正当防衛で通せたのによ」 「なんで俺が悪くないのに殴られなくちゃいけないんだよ!」 「その思考が、今の結果に繋がるんだよ。先に手を出したら負けだ」 うんざりするように目を閉じる。 純也は考え方がストレートすぎる。 もう少し頭を使って欲しい。
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