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しかし、純也のその真っ直ぐな考え方自体は、かなり好感を持てる(喧嘩は別)。
悩んでいると、純也のその考え方が羨ましいと思うことも、しばしある。
「褒めるなよ、照れるだろ」
「心を読むな」
「わかった」
さて、そんな馬鹿をやっていたら、学校の校門が見えてきた。
「なぁ龍二、校門の前にいるのは誰でしょうか」
純也は顔を青く変色させながら、校門の前に立っている筋肉達磨を指さした。
「ゴリ松じゃん、何?今回の指導者って、あいつ?」
「うっわ……最悪」
純也が隣で頭を抱える。
何故なら、純也とゴリ松…もとい堀松先生は、以前に純也の授業態度で口論の末に、ちょっとした喧嘩に発展。
ゴリ松は、それ以来純也を目の敵にしているのだ。
「あいつ、過去を引きずりすぎなんだよ。こっちは何も思ってないのによ~!」
元々は、純也が授業中にいびきかいて寝るのが原因なので、自業自得なのだが、まぁ…確かにゴリ松はしつこい。
純也が嫌いなのかな。
「うわ、俺ってば嫌われ者~!」
なんて純也の嘆きを隣に、もう校門に着いた。
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