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校門の前で、腕を組んで誇らしげなゴリ松の隣をスルーして学校の敷地に入る。
「お、おいっ!!貴様らシカトかっ!?」
ゴリ松に呼び止められた。
「あ、堀松先生。オハヨウゴザイマス」
「おーす、ゴリ松」
「前川、貴様…今、俺のことをゴリ松って呼んだな?」
早くも血管が浮かび上がるゴリ松。
いや、あだ名呼ばれただけで、普通そこまで怒るか?
「前川は、冬月の倍の課題をやってもらおうか、あとは…校内のゴミ拾いな」
「はぁっ!?ちょっと多すぎだろ!!」
「なんだ、まだやりたいのか?じゃあ、教室の掃除とワックスがけな」
嫌な顔したゴリ松は、純也を見下したような表情に変わる。
……最悪教師。
「わかった、わかった!!ゴ……じゃない、堀松先生!!」
これ以上、課題やら掃除やらが増えて困るのは自分だと思った純也は笑いながらゴリ松の肩を軽く叩いて、悪かった。と言った。
「そうそう、分かればいいんだ。大体、教師の言うことに反発する輩が最近は多すぎるのだ、我々教師一同は、貴様らの将来の安定を願って…(以下略)」
長いゴリ松の説教というか、自分の信念というか、そんなものを聞かされ続けるのは嫌だったので、話を遮って、教室に向かった。
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