偶然─ひつぜん─

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いつ何処からどうやって誕生したかも判明されていない謎多き『悪魔』と呼ばれる人型生命体。 彼らはいつの間にかその数を増やし、 ついにはノウヘブンと言う一つの国家を造り出した。 悪魔の異常な技術力、 運動神経、 そして、 悪魔の中でも稀に扱うことが出来る者がいる「魔法」と呼ばれる不思議な力。 人間はこれらを恐れ、 迫害し、 悪魔達を大陸の最北端まで追いやった。 最初は悪魔達も、 共存する道は無いのか? と、人間相手に説得を試みたが、 あろうことか、 人間はノウヘブンを攻撃。 しかも民家が多い地域に集中攻撃をしかけたのだった。 穏健派と言う名の抑止力で辛うじて武力の使用を抑えていた悪魔達も、 これを気に一気に武力衝突に、発展した。 エンド・オブ・ウォー と言う名の戦争が開始されたの瞬間である。 どちらかが生き絶えるまで続く、 この果てしない争いは、 十年たった今でも、 その勢いは、おさまる気配がなく、 逆に激しさを増すばかりだった。
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