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辺りはもう暗くなっていた。
見えるのは、
道の端っこに木のように生えた街灯と、
続く道だけだ。
俺はいつもどうりの夜間のパトロール中だった。
「ん?」
つい訝しげな声を出してしまうほど、
その目の前で起こったことは異常だった。
前方が
─まだかなりの距離があったが─
薄く輝いたかと思ったら、
すぐに光は消えた。
その代わりに、
光った場所に一人の老人の姿があったのだ。
老人は、
こちらに向かって歩き始めた。
俺は咄嗟に近くの茂みに隠れていた。
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