ベランダ

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それからの学校生活はなぜだか楽しかった。なにも生活は変わりはしない。僕には暗号にしかみえない英語の授業も数字だらけの黒板もだるいだけで休みがちだった体育のマラソンもゆいがその時間のなかにいるだけで全てが楽しく感じていた。ゆいとはすぐに仲良くなった。僕もゆいも体を動かすよりは読書がすきで昼休みはいつも僕とゆいだけが教室には残った。自然と仲良くなっていった。僕は彼女をいつのまにかゆいと呼び、彼女はいつのまにか僕のことをまっくんと呼ぶようになっていた。周りは多感な時期で僕らをからかうこともしばしばあったけれど二人一緒だとどうしてだろう…別に怖くはなかった。
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