†Waning Moon†

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「とにかく俺もレベル上げした方がいいよな?」 いつまでもLv1のままじゃ、響に何を言われるかわからないし。 「あれ?」 草原を歩いていると、宝箱を見つけた。 (普通、宝箱って草原にある物だっけ?) 不思議に思いながら近づくと『宝箱を開けますか?』というメッセージが出た。 (普通、開けるよな?) でも事前に確認をとるなんて危険物じゃないだろうな、と思いつつドキドキしながら宝箱を開けた。 ……中から出てきたのは、深紅の指輪。 爆弾や人喰い箱じゃなかったことに、俺はほっと胸を撫で下ろした。 『装備しますか?』の画面が出てきたので、俺は特に考えることなくYESを押した。 次の瞬間、画面に『運命の指輪、装備完了。この指輪は二度と取り外せません』というメッセージが出て俺は焦った。 「えっ!?」 (もしかして、これは呪いの指輪だったのか!?) メッセージが消えると同時に画面が光り出す。 「……まぶしっ!!」 あまりの眩しさに目を閉じると、光と共に俺の意識も吸い込まれるように薄れていった。
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