-再会-

2/4

3人が本棚に入れています
本棚に追加
/17ページ
あれから4年後、私は中2になった。 夏休みが来た。 4年ぶりにフィリピンへ帰省する。 今度は父も一緒だ。楽しみだ。 その時の私は、 すっかりあの男の子とのことを忘れていた。 実家に着くと、家族や従姉妹達に挨拶。 そして、あの玄関先へ。 見覚えのある顔はどこにもない。 みんな年頃で、子供じゃなくなったんだ。 代わりに、1番上の従姉妹の子供が3人おり、遊び相手になった。 日が落ちる。私は従姉妹たちと外で話しをしていた。 突然あの4つ上の従姉妹が私の名を呼んだ。 「見て!あいつ!」 彼女が指差す方を見ると、微笑みながら近づいてくる あの男の子がいた。 わたしは、一度彼を確認すると、 照れ臭くてしばらくは直視できなかった。 そう、きっと、この時会った時から、 私は何かを感じていた。 4年前と相変わらず、こいつはまた私の隣にいる。 彼は、やはりいつでも優しく、sweetだった。
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加