3人が本棚に入れています
本棚に追加
/17ページ
あれから4年後、私は中2になった。
夏休みが来た。
4年ぶりにフィリピンへ帰省する。
今度は父も一緒だ。楽しみだ。
その時の私は、
すっかりあの男の子とのことを忘れていた。
実家に着くと、家族や従姉妹達に挨拶。
そして、あの玄関先へ。
見覚えのある顔はどこにもない。
みんな年頃で、子供じゃなくなったんだ。
代わりに、1番上の従姉妹の子供が3人おり、遊び相手になった。
日が落ちる。私は従姉妹たちと外で話しをしていた。
突然あの4つ上の従姉妹が私の名を呼んだ。
「見て!あいつ!」
彼女が指差す方を見ると、微笑みながら近づいてくる
あの男の子がいた。
わたしは、一度彼を確認すると、
照れ臭くてしばらくは直視できなかった。
そう、きっと、この時会った時から、
私は何かを感じていた。
4年前と相変わらず、こいつはまた私の隣にいる。
彼は、やはりいつでも優しく、sweetだった。
最初のコメントを投稿しよう!