結婚する人が、運命の人とは限らないんだよ

-再会-

ある日、いつものように、従姉妹と私と彼は
家でテレビを見ていた。

おもむろに、従姉妹が立ち上がり、外へ出て行った。

２人きりだ…。視線を感じる。
彼は、私を見つめていた。

｢なに?｣私が聞く。

彼は言った、
｢Gusto kita.
Is it okay? you, my girlfriend. Okay?｣

私は当時、英語も彼の母国語も
少ししか分からなかった。

しかし、言いたい事は分かった。

｢okay｣

彼はいつも私を気づかった。本当に大切にしてくれた。優しい人間だった。