5話 時間のすれ違い

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部長「ありがとうございました!」 全員「ありがとうございました!」 部活が終わった。完全下校時刻まであと15分。 彩華「舞ちゃんはやく!」 彩華ちゃんはさっきのことは忘れているようだ。いつもなら引きずって怒っているはずなのに。でもあえてこの話をするのはやめよう。 私「うん。待って!」 私たちは昇降口まで走った。足の遅い後輩たちをぬかしながら。 陸上部は外で活動しているため、部活が終わっても昇降口を通らず、直行で校門に向かう。だが、私はアイツが下校しているところをみたことがない。 背が引くすぎて人混みにうまっているのかとも思ったが、まったくみたことがない。
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