俺の気持ち

2/10
前へ
/103ページ
次へ
『俺の事……覚えていてくれてありがとう』 俺はそう言った。 声が震えていたかもしれない。 すると冬樹さんが言った。 「なぁ、陸也…」 冬樹さんが、ソファーに腰をかけ話し出す。 俺も座らせてもらった。 真剣な顔をする冬樹さん……。 俺は、冬樹さんが何を言うのか見当もつかず黙って聞いていた。 「……ここで、俺と暮らさないか?」 ……えっ……!! 俺は、冬樹さんのいきなりの提案に唖然とし黙り込んだ。 俺が、冬樹さんとここに住む!? 驚きを隠せない俺に、冬樹さんが言う。 「いきなりで悪いが、俺的にはお前と会うずっと前から決めていたことだ。弟を見つけたら、一緒に住むってな……」 ・
/103ページ

最初のコメントを投稿しよう!

184人が本棚に入れています
本棚に追加