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『俺の事……覚えていてくれてありがとう』
俺はそう言った。
声が震えていたかもしれない。
すると冬樹さんが言った。
「なぁ、陸也…」
冬樹さんが、ソファーに腰をかけ話し出す。
俺も座らせてもらった。
真剣な顔をする冬樹さん……。
俺は、冬樹さんが何を言うのか見当もつかず黙って聞いていた。
「……ここで、俺と暮らさないか?」
……えっ……!!
俺は、冬樹さんのいきなりの提案に唖然とし黙り込んだ。
俺が、冬樹さんとここに住む!?
驚きを隠せない俺に、冬樹さんが言う。
「いきなりで悪いが、俺的にはお前と会うずっと前から決めていたことだ。弟を見つけたら、一緒に住むってな……」
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