184人が本棚に入れています
本棚に追加
まずは自己紹介からだった。
「………の轟木大地だ。よろしく頼む」
あ、大地さんだ!
大地さんは俺ら後輩にも凄く優しい。
だから、人気なのだ。
……っと、次々に自己紹介していく。
「………の松原冬樹だ……」
え……。
俺は我が耳を疑った。
“松原冬樹”……俺の兄貴と同じ名前……
俺の失われた記憶の中では、その名前だけが浮かんでいる。
それは、凄く偶然な事だったのかもしれない。
それから俺は、会議中もずっと上の空だった。だからほとんど、会議の内容は覚えていなかった。
あとから、考えるとヤバかったかも……💧
そして後から、和也に聞いた。
和也には、当然呆れられた。
・
最初のコメントを投稿しよう!